2006年11月の情報

『奥田かをり with アンサンブル・ア・コルド』大盛況にて公演を終える
去る11月10日、野方区民ホール(野方WIZ)にて行われたアコルド49回目となるコンサートは満席、補助椅子が出る盛況にて、おかげさまで好評の声多く本番を終えることができました。

デッドなホールの中、簡易反響番を使って方向性にムラが出たのか、客席位置によりマリンバの響きに相当の違いが出ていたようで、その点を除けば大きなハプニングもなく、本番ムードに包まれた良い演奏となりました。

さすがピアニストの奥田かをりは、リハ・GPとはひと味もふた味も異なる秀演で、ホームグランドの安心感も味方してか、主役としての堂々たる姿に感服! 聴衆もその演奏に圧倒させられていました。

スカラムーシュ、そしてドビュッシーの聴き比べは企画ねらいどおりの好評で、ホッとひと息。奥田かをりの独奏が奇を(てら)ところがなく、基本に支えられた表現。アコルドアンサンブルのインテンポでの演奏にその特徴を主張しようとした狙いが、音色のカラフルな点に集中されてしまったように思われた。(…ま、酒井が気になってるだけですが…)

休憩後のベートーヴェンは企画通りの賛否両論で、共通するのは奥田かをりの力強いどっしりとした演奏への拍手。イージーリスニング・ベートーヴェンに反論の方も、その演奏の楽しさには好感を持って下さったようでした。イージーリスニング賛評の方のコメントをひとつ紹介します。
「祝祭的でディベルティメントな『皇帝』。私はベートーヴェンの音楽のデッサンが好きなのですが、精神論で厚塗りされた演奏は嫌いなので、こういう風に聴かせて頂けるのは嬉しいです。ああ、三楽章ってこんなダンサブルだったんだなと、長い曲だったことも忘れて聴いていました。」

音楽を職業にされている方から頂いたこのコメントで、三楽章をダンサブルと評され、二楽章ばかり意識過剰の企画にうれしい御指摘を頂けた気持ちです。

アレンジがギリギリとなったアンコール曲「リベールタンゴ」も、皇帝の後としては《はしゃぎ過ぎ》の心配もよそに好評多く、おかげさまで“アンサンブル・ア・コルドの楽しい音楽会”の趣旨どおりのコンサートにて終えることができました。ありがとうございました。

(酒井)

(2006.11.17[Fri])

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